1ヶ月ほど前、Xで交流させていただいている方に
コーヒーチェリーから作られるお茶の存在を教えていただきました。
そしてつい最近、幸運にもこのお茶のティーバッグをお土産でいただきました!
そこで、この記事ではコーヒーチェリーティーを飲んだことのない方に向けて
コーヒーからどのようにお茶が作られるのか、初めて飲んだ感想、
また購入できるお店を紹介していきたいと思います。
それでは、ご覧ください。
この記事のまとめ
・コーヒーチェリーティー(カスカラティー)は、コーヒー生豆の精製の際に発生する
コーヒーチェリーの果皮・果肉を原料としたお茶である。
・味・香りはコーヒーとは全く別物である。
香り・味に甘さがありリコリスティーや干しあんずのような印象があった。
・日本での知名度は低いが、オンラインで入手することができる。
コーヒーチェリーがどのようにお茶になるのか
以前、こちらの記事の中でコーヒーチェリーの構造について説明しました。
コーヒーチェリーは、以下のような構造になっています。
・種子:コーヒー豆になるところ ・パーチメント:種子を覆う殻 ・ミューシレージ:パーチメントを覆う、ヌルヌルとした粘りのある構造 ・果肉 ・果皮:一番外側の赤い皮の部分
コーヒーチェリーの種子を取り出して焙煎することで、
私たちが普段飲んでいるコーヒー豆へと変化します。
では、コーヒーチェリーティーにはどの部分が使われるのでしょうか?
答えはコーヒーチェリーの果皮と果肉です。
コーヒー生豆の精製の際に発生する果皮と果肉を乾燥させ、
ここから抽出をすることでコーヒーチェリーティーとなります。
スペイン語で籾(もみ)を意味する「カスカラ」より、
カスカラティーとも呼ばれています。
ざっくりとしたイメージとして、次のように考えられますね。
・コーヒーになるのはコーヒーチェリーの中心部分 ・カスカラティーになるのはコーヒーチェリーの外側部分
日本ではまだ歴史の浅いカスカラティーですが
コーヒーの生産地では、コーヒーと同じくらい昔から飲まれています。
カスカラティーを飲むことによるメリット
ここでは、カスカラティーを飲むことによるメリットを2つの観点から紹介します。
環境への負荷の軽減に貢献できる
コーヒー生豆の精製の際に発生するコーヒーチェリーの果皮や果実は、
ほとんどが廃棄されています。
廃棄された果皮・果実により、コーヒー生産地の水質が汚染されることもあるようです。
カスカラティーとして果皮・果実を利用することは
環境への負荷の軽減につながります。
抗酸化成分を取り入れることができる
こちらは、私たちにとっての直接のメリットとなります。
カスカラティーには、ポリフェノールの一種であり
抗酸化効果などを有するクロロゲン酸を豊富に含んでいます。
クロロゲン酸の摂取は健康面・美容面で様々なメリットがあると考えられており、
カスカラティーは近年スーパーフードとして注目されているそうです。
実際にカスカラティーを飲んでみた
今回トライしたコーヒーチェリーティーはこちら。
東京 銀座カフェーパウリスタさんの「森のコーヒーチェリーティー」てす。
原材料名に「コーヒーノキの実の果皮・果肉」と記載されています。
原産国はブラジルです。
一般の紅茶と同じようにティーバッグ型でした。
香りに甘さがあり、リコリスティーや干しあんずのような印象を受けました。
早速淹れてみました。
見た目はやはりコーヒーというよりも紅茶ですね。赤みのある茶色です。
気になる味ですが…
コーヒーとは全く別物です。
口に含むとフルーティで甘い風味がフワッと広がります。
香りと同様に、リコリスティーや干しあんずのような印象がありました。
また、渋さはあまり感じませんでした。
飲み込んだあとの後味にも甘みがあり
ストレートで飲んでいるのにも関わらず、砂糖が入っているようにも感じました。
時間が経過し、温度が下がるとさらに酸味と甘みが増して感じられました。
家に常備しておきたいくらい、美味しいお茶です!
ちなみに、ティーバッグを破ってみると…
いわゆるお茶っ葉とは全く違いますね。
原型を大きく残している籾(右)があったので、浅煎りのコーヒー豆(左)と比べてみました。
私はコーヒーチェリーの現物はまだ見たことがないのですが、
確かにコーヒー生豆が2つ入りそうですね!
「飲む」以外のカスカラティーの利用
カスカラティーはお茶として飲まれるだけでなく
コーヒー生豆の精製にも利用されることがあります。
以前、上記の記事にてコーヒー生豆の精製方法について説明させていただきました。
湿式精製(ウォッシュド)とは、コーヒーチェリーの種を取り出すまでに水を使う方法です。
水の代わりにカスカラティーを用いるという精製方法があり、
この方法はカスカラティープロセスと呼ばれています。
カスカラティーはどこで購入できる?
カスカラティーは、日本ではまだまだ知名度の低いお茶なので、
あまりお店で見かけることはないかもしれません。
私が知る限りの購入できるカスカラティーを紹介します。
銀座カフェーパウリスタ
今回レビューした東京 銀座カフェーパウリスタさんのカスカラティーです。
ティーバッグ10包入りです。
公式オンラインショップでも購入できます。
また、実店舗はこちらです。
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座8-9 長崎センタービル 1階・2階
電話:03-3572-6160
営業時間:
1階
[月~金]9:00~20:00(フードL.O.19:00、ドリンクL.O.19:30)
[土]9:00~19:30(フードL.O.18:30、ドリンクL.O.19:00)
[日・祝]11:30~19:00(フードL.O.18:00、ドリンクL.O.18:30)
2階
[月~金]12:00~18:30(フードL.O.17:30、ドリンクL.O.18:00)
[土]12:00~18:30(フードL.O.17:30、ドリンクL.O.18:00)
[日・祝]12:00~19:00(フードL.O.18:00、ドリンクL.O.18:30)
※年中無休(年末年始を除く)銀座駅から徒歩7分 新橋駅から徒歩7分
銀座カフェー パウリスタ HPより
Amazon
私は購入したことがありませんが、
Amazonでカスカラティーをいくつか見つけたので紹介します。
まとめ
この記事のまとめ
・コーヒーチェリーティー(カスカラティー)は、コーヒー生豆の精製の際に発生する
コーヒーチェリーの果皮・果肉を原料としたお茶である。
・味・香りはコーヒーとは全く別物である。
香り・味に甘さがありリコリスティーや干しあんずのような印象があった。
・日本での知名度は低いが、オンラインで入手することができる。
コーヒーチェリーからできるお茶があることは知っていましたが、
今回初めて飲むことができました。これは本当に美味しいです!
初めてカスカラティーにトライする方は、
もしよろしければ感想を教えていただけると大変喜びます。
また、カスカラティーを用いて精製を行ったコーヒーもいつか飲んでみたいと思いました。
入手することができたら、またレビューしてみたいと思います。
今回も読んでいただきありがとうございました。
うぃりあむ
コメント