こちらの記事では、コーヒー豆の焙煎についてご説明させていただきました。
焙煎の程度が浅いものを浅煎りコーヒー、焙煎の程度が深いものを深煎りコーヒーと呼びます。
私はこれまでに浅煎りコーヒー、深煎りコーヒーのどちらもそれなりに飲んできましたが、
今回は改めて浅煎りコーヒーと深煎りコーヒーの違いについて
豆の段階からコーヒーを淹れてレポートしてみました!
この記事のまとめ
・浅煎りと深煎りでは、コーヒー豆の色・かたさ、香り、味が大きく違う。
・浅煎りでは苦味よりも酸味、深煎りでは酸味より苦みを感じる。
・個人的に浅煎りは午前中、深煎りは午後にオススメ!
それでは、お楽しみください。
「浅煎りと深煎りの違い」として一般的に言われていること
コーヒーらしい見た目(色)・香り・味などを生み出すために必要な「焙煎」の工程ですが
同じコーヒー生豆であっても焙煎の程度により、これらに差がでてきます。
コーヒーに関する書籍等を読むと、以下のことが書かれています。
コーヒー豆の焙煎が進むと、 ・豆の色が明るい茶色から暗い茶色に変化する ・豆がもろくなる ・酸味は弱くなり、苦味は強くなる
【実験】浅煎りコーヒーと深煎りコーヒーの飲み比べ
ここからは実験です!
一般論として言われている「浅煎りと深煎りの違い」は本当なのか検証するため、
実際に浅煎りコーヒーと深煎りコーヒーを並べて淹れて飲んでみました!
浅煎りと深煎りの違いについて、気づいたことをレポートしていきたいと思います。
実験1
まず1回目です。
【使用したコーヒー豆】 浅煎り豆:フローラルモカ 深入り豆:ドイトンコーヒー ※どちらもカルディで購入 【ミルの方法】 ハンドミル 【淹れ方】 ドリップ
豆の比較です。
左:浅煎り(フローラルモカ)、右:深煎り(ドイトンコーヒー)
浅煎りのコーヒー豆(左)と深煎りのコーヒー豆(右)を比較すると、
深煎りの方が茶色が濃く、また光沢がありますね。
また、浅煎りでは酸味のある香り、深煎りではスモーキーな香ばしい香りがしました。
続いて、豆をハンドミルで挽いてみました。
浅煎り豆は硬く、ハンドルを回すとゴリゴリと引っかかる感じがありました。
一方、深煎り豆は浅煎り豆と比べてもろく、スムーズにハンドルを回すことができました。
左:浅煎り(フローラルモカ)、右:深煎り(ドイトンコーヒー)
粉の状態にしても、浅煎り豆(左)よりも深煎り豆(右)の方が色が濃いのが分かるかと思います。
ハンドドリップで淹れてみました。
左:浅煎り(フローラルモカ)、右:深煎り(ドイトンコーヒー)
淹れてみたら、浅煎り(左)と深煎り(右)でコーヒーの色はほとんど同じでした。
不思議だ…
淹れたコーヒーを飲んでみます。
浅煎りコーヒー(フローラルモカ) 香り:名前の通り花を感じさせる少し甘い香り・酸味のある香り 味 :口に入れるとフワッと広がる華やか・フルーティな酸味 深煎りコーヒー(ドイトンコーヒー) 香り:スモーキーな香り 味 :香ばしい苦味
浅煎りと深煎りで香り・味がかなり違うと感じました!
実験2
浅煎り豆を別のものに変えて、もう一度浅煎りコーヒーと深煎りコーヒーの比較をしてみました。
【使用したコーヒー豆】 浅煎り豆:パプアニューギニア 深入り豆:ドイトンコーヒー(実験1と同じ) ※どちらもカルディで購入 【ミルの方法】 ハンドミル 【淹れ方】 ドリップ
豆の比較です。
左:浅煎り(パプアニューギニア)、右:深煎り(ドイトンコーヒー)
実験1と同じく、浅煎りのコーヒー豆(左)よりも深煎りのコーヒー豆(右)方が色が濃く、光沢があります。
また、今回使用した浅煎り豆(パプアニューギニア)では
香りに酸味をあまり感じず、土っぽい感じがしました。
豆をハンドミルで挽きました。
実験1と同じく、深入り豆と比較して浅煎り豆はかたかったです。
こちらも、粉の状態でも浅煎り豆(左)と深煎り豆(右)の色の違いがはっきりしていますね。
左:浅煎り(パプアニューギニア)、右:深煎り(ドイトンコーヒー)
ハンドドリップで淹れました。
左:浅煎り(パプアニューギニア)、右:深煎り(ドイトンコーヒー)
今回は、深煎り(右)と比べて浅煎り(左)の方が若干色が薄く見える気がします!
淹れたコーヒーを飲んでみます。
浅煎りコーヒー(パプアニューギニア) 香り:土っぽい香り、チョコのような香り 味 :土っぽい感じ、フルーティではない酸味、控えめな苦味 深煎りコーヒー(ドイトンコーヒー) 香り:スモーキーな香り 味 :香ばしい苦味
2回目も、浅煎りと深煎りで香り・味がはっきりと違いました。
浅煎りコーヒーと深煎りコーヒーを飲み比べた結果
Image by Battlecreek Coffee Roasters from Unsplash
浅煎り(フローラルモカ・パプアニューギニア)
・豆の見た目 :明るい茶色
・豆のかたさ :かたい
・香り・味 :酸味を感じる香り・味(フローラルモカ)
土っぽい香り・味(パプアニューギニア)
・コーヒーの色:深煎りと同じ(フローラルモカ)
深煎りより若干うすい(パプアニューギニア)
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深煎り(ドイトンコーヒー)
・豆の見た目 :暗い茶色、コーヒー豆の表面にテカリ
・豆のかたさ :もろい
・香り・味 :スモーキーな苦味を感じる香り・味
・コーヒーの色:暗い茶色
やはり一般論として言われていることは正しいと感じました!
しかし、実験1で浅煎り豆と深煎り豆の色ははっきりと違っていたのに、
ドリップした後のコーヒーとしては色がほとんど同じだったことが意外でした。
豆の種類のせいか、私のハンドドリップの技術の足りなさのせいかもしれません。
浅煎りと深煎りで味の印象がかなり違っていたので、例えば
午前中は浅煎りコーヒー(特にフルーティな酸味のあるもの)で明るく爽やかな気分に、
午後はスモーキーな深煎りコーヒーでリフレッシュ、などと使い分けると面白いと思いました!
まとめ
・浅煎りと深煎りでは、コーヒー豆の色・かたさ、香り、味が大きく違う。
・浅煎りでは苦味よりも酸味、深煎りでは酸味より苦みを感じる。
・個人的に浅煎りは午前中、深煎りは午後にオススメ!
浅煎りコーヒーと深煎りコーヒーでは、「本当に同じ飲み物なのか?」と思うほどの差があります。
一般的には、コーヒーと言えば「深煎り」をイメージする人が多いと思います。
まだ浅煎りコーヒーを飲んだことがない方は、ぜひチャレンジしてみて下さい!
新しいコーヒーの世界が広がるかもしれません。
今回も読んでいただきありがとうございました!
うぃりあむ
余談
実験1と実験2の浅煎りコーヒー同士(フローラルモカ、パプアニューギニア)を比べても、
酸味の感じ方に大きな違いを感じました。
この差が生まれる理由は何なのか…
今後追求できたらいいなと思っています!
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